@nifty with ドコモ光で、IPv6接続オプションが開通

2016年7月25日


「@nifty with ドコモ光」が開通して以降、IPv6は、つながったりつながらなかったりだったが、開通一週間後に、「IPv6接続オプション」が自動的に解決して、IPv6 IPoEと、IPv4につなぐためのPPPoEを組み合わせた形での、インターネット接続形態が完成した。

最初はIPv6でつながっていた

「ドコモ光」(フレッツ光next回線の卸売バージョン)で、プロバイダに「@nifty」を選ぶと、プロバイダでいう「@nifty with ドコモ光」の接続形態になる。

この接続コースでは、「v6プラス」と「IPv6接続オプション」のどちらか一方を提供して、IPv6によるインターネットも使えるようになっている。

とくにIPv6を申し込んだわけではないが、開通初日から2日程度は、このIPv6によるインターネット接続が快調に動作していた。

急にIPv6でつながらなくなった

接続から3日めのこと、パソコンを再起動したあたりから、急にIPv6でインターネットに接続できなくなってしまった。

調べてみると、ネットワークからもらえるIPv6のアドレスが、日本ネットワークイネーブラ発行のものから、NTT東日本発行のもの(2408::/22)に変わってしまっている。

変わってしまったIPv6のアドレス

ちなみに、IPv4のアドレスも変わってしまったのは、ルーターとPCを一度リセットしたためで、(そもそもルータが生成したローカルなアドレスに過ぎないので)大きな意味はない。

このIPv6アドレスを使うと、NTT東日本のNGNの中だけでつながる通信となってしまう。従って、NGNの内部にある「サービス情報サイト」にだけはつながる。

NGN内の「サービス情報サイト」にだけはつながる

プロバイダとの間では、「v6プラス」が申し込み中の扱いになっているので、一時的につながらなくなっても、後でまたつながることを期待したいが、状況がよく分からない。

プロバイダのサポートサイトで、「v6プラス」や「IPv6接続オプション」の申込画面を表示しようとしたが、接続プランが「常時接続開通待ちコース」の扱いになっているせいか、エラーになってしまった。なお、申し込み状況(現状確認)だけは、行えるようになっていて、「v6プラス」を申込中と分かる。

IPv6が復活。「常時接続開通待ちコース」を脱却

開通から一週間後の早朝、パソコンの設定を見たら、IPv6のアドレスが5つに増えていた。

IPv6のアドレスが5つ

NTT東日本が用意したプレフィクス(2408:210:で始まるもの)から2つ、日本ネットワークイネーブラが用意したプレフィクス(240B:10:で始まるもの)から2つ、さらにリンクローカルアドレスが1つだ。

240B:10:で始まるIPv6アドレスは、インターネットにつながるアドレスなので、再びIPv6でインターネットにつながるようになった。

もうしばらくすると、NTT東日本が用意したNGNオンリーのアドレスが消えた。

NGN内限定のIPv6アドレスが消える

変化の原因を調べるべく、プロバイダの契約情報を確認したところ、「常時接続開通待ちコース」ではなく、本来申し込んだ「@nifty with ドコモ光」に更新されていた。

契約コースが、本来の「@nifty with ドコモ光」になった

「IPv6接続オプション」開通のメールが到着

その後、プロバイダから「IPv6接続オプション」の開通を告げるメールが到着した。

開通当初は「v6プラス」が「申込中」となっていたが、その後、自動的に「v6プラス」がキャンセルされ、「IPv6接続オプション」に切り替わったようだ。

「v6プラス」には、専用のホームゲートウェイかルーターが必要で、汎用の無線LANルータを使っている私の環境では、開通しないことが分かっていた。

サポートページ http://csoption.nifty.com/ipv6/ を確認すると、「v6プラス」を申し込んだ場合は、「v6プラス」に接続できる場合は「v6プラス」を提供し、そうでない場合は「IPv6接続オプション」を提供するとあるので、プロバイダの側で、v6プラスではつながらないことを検知して、汎用のルータと端末で開通できる「IPv6接続オプション」を提供したとみられる。

ちなみに、「ドコモ光」の「@nifty」の提供条件書には、自動で「v6プラス」または「IPv6接続オプション」を提供することがある旨、記載されているので、申し込まなくても自動で開通した今回のケースが、典型的な開通の形態らしい。

契約状況のページでIPv6のプレフィクスを発見

改めて、プロバイダの「IPv6接続オプション」の契約状況を確認したところ、自分のPCにつけられているIPv6アドレスの、上位64bitが、割り当てたプレフィクスとして掲載されていた。

ずっとこのプレフィクスが維持されるのであれば、上位64bitが指定された値で、下位64bitは使い放題の形で、固定IPv6アドレスを大量に入手したことになる。ただし、プレフィクスが固定か可変かは、とくに記載されていなかった。(技術的には、ルーターからの広告内容を切り替えれば、可変にすることも可能とみられる。)

なんだか、IoTっぽいおもちゃをたくさん作って、片っ端からIPv6のインターネットにつないでみたくなった。

今のところは、とても快適につながっているので、この環境がずっと維持されることを期待している。


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