2018年4月14日
天井の照明器具を、LED電球に変えてみました。変換ソケットとLED電球を用意すれば、簡単に取り付けられます。
部屋の天井にはたいてい、照明器具がぶらさがっています。
うちにも、何十年も前の蛍光灯器具や白熱灯器具がついているのですが、なんだか昭和の気分が抜けきらず、ゆううつな気持ちになってしまうことがあります。
気分を変えるために、LEDにしようと考えました。
最近は、LEDを内蔵した「LEDシーリングライト」というジャンルの製品が流行していて、安いものなら5千円位内で手に入ります。
それだとなんだか面白みに欠けると考え、LED電球を1つだけ、天井につけてみようと考えました。
電球用の器具であれば、白熱電球をLED電球に交換するだけです。(ただし、ソケットにはいくつか種類があるので、よく確認しましょう。「E26口金」がもっともよく使われているようです。また、調光機能付きの器具では、LED電球は使えない場合がほとんどです。)
蛍光灯器具の場合は、LED電球をそのままセットできないので、器具を取り外してLED電球用のソケットを天井につける必要があります。
蛍光灯器具を取り外して、天井の様子をみてみました。
天井の照明器具は、天井にある特殊なコンセントから電気をひいています。
天井のコンセントは、ふつうのコンセントとは違い、照明器具を引っ掛けてぶら下げるために、独特な形をしています。
ビックカメラによる説明によれば、天井のコンセントには、いろいろな種類があるそうです。
うちについていたのは、四角いやつ(角形引っ掛けシーリング)でした。
LED電球を取り付けるためには、この、天井のコンセントから電気を取って、LED電球を差し込めるような、変換ソケットが必要です。
そのような変換ソケットは、天井のコンセントにつながるコネクタと、電球のソケットを組み合わせた形をしています。
200円台で買えるものもあります。
どちらを買うか悩みましたが、Panasonic製のWW3410WKPを選びました。230円でした。これが、照明器具として働いてくれるわけですから、すごいものです。
次は、LED電球選びです。
天井から、電球形LEDを1個だけぶら下げるわけですから、なるべく明るいのにしたいです。
いろいろ調べたところ、通常の電球と同じ形で、なるべく明るくという範囲であれば、100形が最大でした。
100形のLED電球は、100形の白熱電球と同程度の明るさを意図したものですが、値段が高いものが多く、1個3000円近くすることもある代物です。
セールで、1個1520円で買えるものを発見したので、買ってきました。
昼白色タイプ(白いの)(東芝 TOSHIBA LDA11N-G/100W)と、電球色タイプ(オレンジの)(東芝 TOSHIBA LDA14L-G/100W)を1つずつ買いました。
LED電球1個で、部屋はどれだけ明るくなるのでしょうか・・・。
天井の蛍光灯器具を外し、変換ソケットと100形LED電球(昼白色)を取り付けた結果が、こんな感じです。
LED電球が1個だけ明るく光っています。
いたってシンプルです。これ以上シンプルにすることは、不可能でしょう。
蛍光灯と比べ、光る部分が小さいので、よりまぶしく見えます。
光源は、みだりに直視しないほうがよいでしょう。
天井のコンセントが角形なのに、丸型の変換ソケットをつけたので、若干不格好かもしれませんが、思ったほど目立ちませんでした。
蛍光灯器具と比べ、とても小さいので、LED電球の直下でジャンプしても、手を思い切り伸ばしても、ぶつかることがなくなりました。すっきりした感じです。
意外とまんべんなく部屋が明るくなっています。電球の真下だけが明るいということもなく、床も壁も、明るさにむらがない感じです。
外箱に書かれていた「電球のように光が広がる」という売り文句は、おおむね正しいと思われます。
一方で、天井の近くが必要以上に明るくなってしまいました。
電球の取り付け位置が高いので、光の多くが天井に吸収されてしまい、床へ向かう光が弱くなってしまうようです。
購入したLED電球が出す光の量(全光束)は、1個あたり1,520ルーメンです。
100形の白熱電球(消費電力は90ワットくらい)が出す光の量に相当するそうです。
蛍光灯器具(30形環形蛍光灯×2本)を、LED電球(100形LED電球×1個)に交換しましたが、結果的に、部屋はいくぶん暗くなってしまいました。
蛍光灯のスペックを調べてみたのですが、30形の環形蛍光灯は、1本あたり2,100ルーメンくらいです。これまでは2本使っていたので、4,200ルーメンくらいの全光束(光の量)が出ていました。
今回購入したLED電球は1,520ルーメンなので、光の量は、以前の36パーセントほどしかありません。約3分の1になりました。
そんなわけで、部屋は以前よりも暗くなりましたが、とくに不便を感じることはありませんでした。
本を読んだり、細かい作業をしたりするときは、手元でLEDデスクライトをつければよいだけですし、テレビやパソコンの画面を見るときには、ほどほどの明るさで問題ないです。
昼白色のLED電球は、平均演色評価数がRa70しかないこともあってか、色合いが少々不思議な感じもしますが、実用上の問題はなさそうです。(蛍光灯は、Ra84くらいのものが多いようで、より自然な色に見えます。)
台所には、白熱灯の器具があり、60形の白熱電球1個が入っていたのですが、これを100形のLED(電球色タイプ)1個に置き換えました。
こちらは、パワーアップです。
以前よりも明るくなりました。
なぜか、昼白色のLED電球を取り付けた隣の部屋よりも、明るく感じます。
台所では、器具を使って光源の位置を低くしています。こうすると、天井の明るさは控えめになりますが、床はもっと明るくなるので、体感的には、光が強くなったように感じるようです。
ランプの明るさを、照らしたい場所で有効に使えるという点で、このような器具は便利です。
ただし、床でジャンプすると、頭を器具にぶつけます。(実際に何度かぶつけています。)
LED電球を設置することで、照明の消費電力を下げることができました。
購入したLEDは、どちらも100形(1,520ルーメン)ですが、色によって消費電力が違います。
白いの(昼白色)が11.2ワット、オレンジの(電球色)が14.3ワット消費します。
蛍光灯器具を使っていた部屋では、以前の16パーセントの電力で済んでいます。
白熱灯を使っていた台所では、以前の26パーセントほどの電力ですむようになりました。
これで、こころおきなく電気をつけられます。
ちなみに、30形の蛍光灯2本のランプ消費電力は56ワットですが、蛍光灯器具は、ランプ以外に機器本体でも電気を消費するので、合計で68ワットかかっていました。また、60形の白熱電球の消費電力は54ワットだそうです。
昼白色のLED電球は、スイッチを入れるとすぐに光るのですが、電球色のLED電球は、電源を入れてから一瞬遅れて点灯します。
電球色は昼白色と比べ、消費電力が大きいだけでなく、製品の質量も大きい(昼白色は167g、電球色は186g)ので、構造が違っているのかもしれません。
商品としては、同じものの色違いのようでいて、中身は完全に別物だとしたら、面白いです。
また、LED電球は、白熱電球と比べると、とても重いです。ランプというよりも、電源回路や安全回路を持った電子機器に近い存在だからのようです。
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製作・著作:杉原 俊雄(すぎはら としお)
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