衆議院議員選挙(2017年) 比例代表 東京都選挙区 日本共産党の政見放送テキスト

2017年10月17日


テレビで流れていた政見放送の内容を、テキストにしてみました。2017年10月に投開票の衆議院議員選挙で、比例代表(東京都選挙区)、「日本共産党」の内容を収録しています。なお、政治の演説の著作権には制限があるため、このように公開しても問題ないらしいです。

N「東京都選挙区、日本共産党の政見放送です。お話は、党書記局長、小池晃さんと、参議院議員の吉良よし子さんです」

小池「日本共産党の、小池晃です。よろしくお願いします」

吉良「参議院議員の吉良よし子です。今日は、日本共産党の政策を訴えます。よろしくお願いします。小池さん、安倍政権の冒頭解散に、市民の怒りが広がりましたね」

小池「誰が見たって、森友、加計の疑惑隠し。もりかけなかったことにしてね解散ですよね。私がいちばん許せないのは、みんながたいへんな思いで納めた税金が、安倍首相夫妻のお友だちのために、使われていたんじゃないかってことなんです」

吉良「しかも、疑惑は全然解明されてませんよね」

小池「国会で質問すると、『記憶がない』。記録はあるだろうというと、『捨てました』。私たちが見つけてくると、『怪文書みたいなもんだ』。それが本物だと分かると、『内容が正確ではない』って言うんです。政府の中で、どのように意思決定をされているのかを、国民が知ることは、民主主義の基本。それが、安倍政権では壊れています」

吉良「秘密保護法、安保法制、共謀罪。多くの市民が、国会前に集まり、誰もが憲法違反だと指摘した法律が、次々と強行されました。市民が反対し続けている、原発再稼働も、沖縄の基地建設も、強行です。国民の声は聞かないのに、お友だちの声は聞くのか。そこに、市民は怒っているんだと思います」

小池「今度の選挙は、この国を、安倍首相の好き放題にさせていいのかどうかが、問われる選挙です。日本共産党は、安倍政権と正面から対決をする、ぶれない政党です。どうか、よろしくお願いします」

吉良「安倍政権は、消費税を10パーセントに上げると、明言しました。選挙の大きな争点です」

小池「消費税は、所得が少ないほど負担が重くなる、最も不公平な税金です。8パーセントに上げて、消費は冷え込んだままです。10パーセントにしたら、もっとひどいことになります。絶対に上げてはなりません。吉良さん、首相は、教育のために使うと言い出しましたね」

吉良「それ絶対うそだと思うんです。日本の教育予算は、世界最下位です。私は、予算を増やしてほしいと何度も質問しましたが、逆に、500億円も削ったんです。そんな首相が、教育を人質に、国民に増税を押し付けるなんて、許せません。国民が、政治に求めているのは、消費税増税ではなく、暮らし、経済を、よくすることです」

小池「私、全国どこへ行っても、アベノミクスで豊かになったという方に、会ったことがありません。大企業の収益は史上さいあ・・・、最高です。しかし、働く人の実質賃金は、下がり続けています。格差と貧困ばかりを広げたのが、アベノミクスです。1パーセントの大金持ちのための政治ではなく、99パーセントの国民が豊かになる社会へ。今こそ、チェンジすべきです」

吉良「私たちは、暮らし、経済の、4つのチェンジ、提案します」

小池「第一に、税金の集め方を変えます。増税するなら、アベノミクスで大儲けした富裕層。富裕層には、いろんな税逃れがあって、年収1億円を超えると、税の負担率は逆に下がります。大企業の税負担も、中小企業に比べると、低い。ここを直せば、財源は作れます」

吉良「第二に、税金の使い方を変えます。社会保障、教育、子育て支援の予算を増やします。保育所を作る。学費を下げる。教育条件をよくする。減らない年金にする。医療や介護も、拡充します。誰もが、お金の心配なく、暮らせる社会を作ります」

小池「第3に、地域経済を元気にします。下請けいじめをやめさせ、経済の主役、中小企業を応援します。農業を本気で支援して、世界最低レベルの食料自給率を、抜本的に引き上げます」

吉良「第4に、働き方を変えます。働くことと、子育て介護の両立を、最低賃金は、時給1000円、そして、1500円を目指します。過労自殺で亡くなった、高橋まつりさんは、月130時間の残業でした。月100時間の残業を認める、安倍政権の、働き方改革では、ブラック企業は、なくせません。はたん・・・、8時間働けば、ふつうに暮らせる社会を、目指します」

小池「みなさん、こうした政策に転換すれば、消費が伸び、生産が拡大し、雇用も増えます。暮らし、経済を豊かにする、日本共産党を、伸ばしてください」

吉良「次は、憲法の問題です。自民党は、初めて選挙公約で、9条改憲を掲げ、安倍首相は、9条に、自衛隊を加えると言いましたよね」

小池「安倍首相が憲法に書き込もうとしている自衛隊は、災害救助でがんばる自衛隊ではありません。安保法制で、戦闘地域に行って、集団的自衛権を行使する自衛隊です。こんなことをすれば、憲法9条が空洞化します。日本が、何の制約もなく、海外で戦争をする国に、なってしまいます」

吉良「私には、2才の子どもがいます。この子たちには、今のままの、日本国憲法を手渡したいです」

小池「国民の大半は、9条改憲に反対です。今度の選挙は、9条を変えていいのかどうかが、正面から問われる選挙です。みなさん、立場の違いを超えて、憲法9条を守れの願い、日本共産党に託してください。よろしくお願いします」

吉良「平和外交の問題では、北朝鮮の、核、ミサイル開発は、絶対に許されません」

小池「アメリカと北朝鮮の間に直接対話がないもとで、挑発が続いています。いちばん危険なのは、偶発的な軍事衝突で、そうなれば、日本に深刻な被害が及びます。絶対に避けなければなりません。アメリカと北朝鮮の、直接対話が必要です。国連総会でも、世界各国が、その重要性を指摘しました。経済制裁を強化して、そして対話に向かう。これしか、解決の道はありません」

吉良「私が驚いたのは、安倍首相が、必要なのは対話でなく圧力と、対話を否定したことです。さらに、軍事力行使も選択肢だという、アメリカの、立場を、支持すると演説しました」

小池「憲法9条を持つ国。唯一の被爆国として、戦争はだめだ。核を放棄せよと、本気で迫る外交が、必要です」

吉良「ノーベル平和賞は、核兵器禁止条約成立に向け、がんばった、ICANに、おくられました。安倍政権は、この条約にも、背を向けました。核兵器禁止条約に、サインできる政府、作りたいですね」

小池「そうですね」

吉良「最後は、選挙くっ・・・、の、対決構図についてです。小池さん、希望の党ができましたね」

小池「希望の党の代表は、自民党政治の中心にいた人です。しかも、安保法制と憲法改正を認めなければ、排除いたします。この踏み絵を踏んだら、自民党となんにも変わりがありません。まさに、安倍政権の補完勢力です。安倍政権の自民、公明。そして、それを支える希望と維新。これがひとつの、かたまりです」

吉良「それに対抗するのが、市民と野党の共闘です。憲法を踏みにじり、立憲主義を否定する政治を変えよう。社会保障や、教育をよくしよう。そういう、一致した、政策を実行するために、立場の違いを超えて、手を取り合いました」

小池「今度の選挙の対決構図は、安倍政権とその補完勢力か。それとも、日本共産党。市民と野党の共闘か。いよいよはっきりしました。政党のあり方が問われています。日本共産党は、政党助成金も企業団体献金も受け取らず、みんなの願いまっすぐ届けています。党を作って95年。市民との約束を絶対に裏切らない。ぶれない政党です。日本共産党を、伸ばしてください。市民と野党の共闘で、新しい、政治を、作りましょう」

吉良「小選挙区は、候補者名を、お書きください」

小池「比例代表選挙では、日本共産党、共産党と、政党名を書いて、ご投票ください。どうか、よろしく、お願いします」

N「東京都選挙区、日本共産党の政見放送でした」


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