PCとスマホで情報格差--ブラウザのモードを変えれば一瞬で解決

2017年5月5日


同じWebサイトでも、PCで見た場合とスマホで見た場合で、違う情報が表示されることがあります。たいてい、スマホのほうが簡略化された表示になりますが、ブラウザの機能「PC版サイトを見る」を使えば、PC版の情報をスマホでも見られて便利です。

スマホ版サイトは差別されている?

スマホとPCで、見せ方を変えているWebサイトがよくあります。

「Yahoo!Japan」も、「kakaku.com」も、「ITPro」(日経BP社)も、テレビ局各社も、PCで見た場合とスマホで見た場合で、たいていは違う表示になります。

PCとスマホで、別々の見せ方をする理由には、以下のようなことがあります。

ところが、見る側からすると、スマホ版のページは、いろいろと迷惑に感じることも多いです。

スマホのブラウザで見ると、専用アプリのインストールを要求するサイト

Yahoo!Japanなどでよく見られる形態です。サイトごとにアプリを持つと、アップデートが面倒なんですけど・・・。

スマホだと、情報の全文を表示するために「このページをスキップ」「記事の全文を表示」などのリンクを何度も押さないと、記事が読めないサイト

東洋経済新聞などでよく見る形態です。運営側は、広告を何度も表示して、少しでも稼ごうとしているのでしょうが、いらいらが募ります。

全く同じ記事が、PC版は無料なのにスマホ版だけは有料のサイト

かつてはITPro(日経BP社)で、スマホで見た場合だけ、記事の閲覧が有料となる制限が行われていました。ITのプロがそんな罠に引っかかるはずもなく、あっけなく廃止されたようですが・・・。

スマホのChromeブラウザでPC版のWebサイトを見るには

スマホ版のページはいやだから、スマホでもPC版のページを見たいと思えば、それは可能です。

スマホのChromeブラウザを例に、説明します。例えば、以下のようなWebページが表示されていたとします。

ふつうのスマホでのWebページ

PC版に切り替えるには、画面右上のアイコンをタップし、「PC版サイトを見る」を選択します。

PC版サイトを見るの選択

これで、表示がPC用に切り替わりました。

PC版として表示しているWebページ

うまくいかない場合は、リロードしたり、URLの入力をやり直したりすれば、表示がPC版に切り替わります。

先ほどの「PC版サイトを見る」をもう一度選択すると、PC版のモードが解除され、スマホ版の表示に戻ります。

PCのChromeブラウザでスマホ版のWebサイトを見るには

PCのChromeブラウザには、Webページをスマホ版として表示する機能があります。

ふつうに表示されている、このようなWebページがあったとします。

ふつうのWebページ

ここで、キーボードの「F12キー」を押すと、デバッグ用の表示が出ます。

デバッグ画面

スマホのような絵が書かれたアイコン(赤い線で囲んであるマーク)をクリックすると、スマホ版の表示に切り替わります。

スマホ版への切り替え後

うまくいかない場合は、リロードしたり、URLの入力をやり直したりすると、よいでしょう。

なお、先ほどのアイコンをもう一度クリックすると、PC用の表示に切り替わります。

ちなみに

いまご覧になっているこのWebサイトは、PCで見てもスマホで見ても、全く同じデータを表示しています。デバイスにより、違う見た目で表示されるのは、ブラウザの表示機能の違いによるものです。

PC版とスマホ版を、別々に開発するのは、けっこう面倒です。あえて2種類の見せ方を用意している背景には、広告を効果的に見せたいとか、サイトを分かりやすくしたいとか、ユーザを囲い込みたいとか、ITスキルの低い層につけ込みたいとか、さまざまな思惑がからみあっていると思われます。

ただ、ユーザがそんな思惑に付き合う必要はないです。Webページは、好きなように見ればよいのです。

なお、表示の方法によっては、通信のデータ量が多くなってしまうので、従量課金制になっている場合は、気をつけたほうがよいでしょう。


トップページなにげなく自由研究(もくじ) → PCとスマホで情報格差--ブラウザのモードを変えれば一瞬で解決
著者のメールアドレス・Twitterアカウントは、トップページからご覧ください。

製作・著作:杉原 俊雄(すぎはら としお)
(c)2017 Sugihara Toshio. All rights reserved.