Windowsの自動更新でPC死亡って、そりゃやばいでしょ

2014年8月18日


Windowsで、OSの自動更新機能をオンにしておくと、2014年8月のアップデートが実施されたとき、OSに欠陥ソフトが入って、起動しなくなることがあるらしい。

Windowsって、いつまでそうなの?

いまどきのパソコンはたいてい、インターネットにつながっているので、コンピュータウイルスや不正侵入を防ぐために、OSのアップデートを頻繁に行っている。

更新はたいていインターネットを通じて行われる。パソコンをネットにつないだ状態で使っていれば、Windowsであれば自動更新、Ubuntuであれば「ソフトウェアの更新」などが働く。

たいていのパソコンは、更新を自動的に適用するように設定されているので、何も操作しなくても、OSはいつも最新で、安全なはずだ。

ところがどっこい、更新した先の最新のソフトが不良品だと、ひどいことになる。

マイクロソフト社が販売している「Windows」という、おそらく誰もが使ったことのあるOSなのだが、自動更新でいつもどおり更新したら、欠陥品のアップデートがインストールされて、パソコンが二度と起動しなくなった人がいるとか。

パソコンは今や、病院や警察・消防など、人の安全に関わる場所でも当たり前のように使われているけど、ちょっとしたきっかけで、あっけなく死ぬところは、今も昔も変わらない。

今回は、欠陥のあるアップデートを全自動で配ったことがトラブルの原因なので、ある意味社会を混乱させるテロリズムにもなりかねない恐ろしさを持っている。

インターネットを通じてやってくるのは、正義のアップデートと悪の脅威だが、アップデートのほうも、品質が伴わないと、かえってパソコンを壊してしまうのだ。

パソコンなんてのは、やたらと信じてはいけないのかねえ。

パソコンに変わる何か、あるいは、もっと信じられるパソコンって、できないのかな?

もっと安全にするには?

いきなり使っているパソコンが死ぬのはいやだが、それを防ぐにはどうしたらいいのだろう?

一つは、ダウンしても差し支えのない人柱マシンを用意し、まずそちらで最新のアップデートを行い、問題がなかったら、大切な情報を扱っているパソコンにもインストールする方法だ。

そんな面倒なこと、誰がするんだ?と思いたくなるが、一部の大企業ではやっているらしい。お疲れ様。

個人でできることと言えば、パソコンに複数のOSを入れておくことくらいか。

手持ちのパソコンは、Windows 7とUbuntuのデュアルブートなので、万が一一方が壊れても、もう一方は起動する「はず」だ。

「はず」とかっこをつけて書いたのは、OSの起動に必要な一番基本的なプログラム(ブートローダー)まで死んでしまうと、OSをいくつインストールしたところで、起動しなくなってしまうから。つまり、これでも完全な対策ではない。ただし、何もしないよりはましだと思う。

ちなみに、1台のパソコンに複数のOSを入れると、侵入可能なコンピュータウイルスの種類が多くなってしまうので、セキュリティーという意味では必ずしも得策ではない点に注意が必要だ。

お金があったら、Windows PCとMacを両方持つのもいいかも。楽しそうですな。

PCに限らず電化製品は、いつかは寿命が来て壊れることも忘れてはいけない。ソフトが正常でも、ハードが壊れれば、PCは死んでしまう。

とくに、ハードディスクはある日突然壊れるらしいので、大切なデータはときどきバックアップしておくにこしたことはない。

意外と騒がないマスコミ

5月にIEの欠陥が見つかったときは、マスコミはどこも大騒ぎだったけど、今回は、今のところこの問題はIT情報サイトでしか話題になっておらず、テレビや新聞ではほとんど見ない。

手持ちのWindows 7はダウンしなかったが、発生確率がそれほど高くないトラブルなのかもしれない。

でも、当たったらいやだよねえ。


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製作・著作:杉原 俊雄(すぎはら としお)
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