2013年8月17日
東京都立小山内裏公園で夕涼みをしようと、多摩境駅から散歩をしたのですが、公園に着いたころは空が真っ暗になり、肝試しみたいになってしまいました。
暑い日は、昼間に出歩くと苦しいので、夕方涼しくなってから散歩をしたくなります。
ところが、京王電鉄の多摩境駅についたのは19時頃。日の入りの18:29を過ぎています。一時期は19時頃まで明るかったのですが、8月も中旬になると、日の入りがだいぶ早くなってきたのです。
都立小山内裏公園に入ったら、真っ暗でした。
多摩地域の都立公園は、里山の再現を試みた場所が多く、自然が多く残されています。
言い換えれば、照明のない場所が多く、日の入り後は真っ暗になる場所もあります。
尾根をたどる道を歩いていたのですが、こんなふうに見えます。
公園の外に建っているマンションは明るいですが、写真の下側にあたる公園の中は、真っ暗です。
公園の園路に向けて、カメラのシャッターを15秒間開けっぱなしにすると、これくらいは写ります。
園路には照明がありません。実際に歩いていると、肉眼では、写真のような色はまったく感じられません。
とにかく、真っ暗です。
肝試しに来たのではないのですが、そういう意味で涼しさを感じます。こわい。
ときおり、ふっと人とすれ違います。
真っ暗な園路をジョギングしている人も、わずかですがいます。
何の気配もなく、いきなりふっとすれ違うので、思わず「わっ」と声をあげそうになります。
芝生広場まで歩くと、照明があるので、それなりに安心できる雰囲気になってきました。
ベンチに座って一休みすると、風が涼しいです。
散歩に来る人も、そこそこいます。
こんな、飲食店風の建物もあるのですが、さすがに夜なので閉まっていました。
ちなみにこの写真も、シャッターを15秒開いて撮影したものです。暗い場所なので、肉眼で見ても、このような色は分かりません。
園内の標識が、夜に見るとちょっと怖い雰囲気を出しています。
昼間にバーベキューをやったら、楽しそうです。
広場の木です。昼も、夜も、ずっとここに立っています。
さらに歩くと、本当に真っ暗な園路になってしまいました。
カメラの感度を最大(ISO3200)にして、シャッターを15秒開いているのですが、後でレタッチしても、これくらいの明るさにしかなりません。
歩いている場所は、タブレット(Nexus 7)のGPS機能で確認するしかありません。
ところが、タブレットの画面は明るいので、見つめてしまうと、暗い園路がますます見えなくなってしまいます。
地図を確認したら、タブレットの画面を消して、目が暗さに慣れるまで、少し休む必要があります。
もう、ここまで来ると、誰ともすれ違いません。
普段の人間の世界から離れてしまったようで、とっても怖い雰囲気です。
真っ暗で、月明かりだけが頼りという状況になると、感覚が研ぎ澄まされます。
野性の感覚というか、ちゃんと周囲を把握しないと、転んでタブレットをこわしてしまうかもしれないので、集中して歩きます。
虫の声がきれいです。
録音した音声(約1.4MB)がありますので、よろしければ聞いてみてください。
スイッチョ、スイッチョという音に、自動車が走る音や、風の音が混ざっています。
夜の公園にも、いろいろと住んでいるわけです。
真っ暗な公園を抜け出すと、スーパーがありました。
ほっとします。
こちらは、こうこうと明かりがついており、自動車がたくさん集まっていました。
ここでアイスをゲット(88円)。少し疲れていたので、おいしくいただきました。
そのまま駅へ向かい、電車に乗って、まっすぐ帰宅しました。
公園に行くときは、時間帯を考えないと真っ暗になってしまうことがある。日の入りの時刻はいつも同じではないので、季節の変わり目には注意が必要だ。
真っ暗な公園は、人は少ないが、ジョギングなどで利用している人もいる。ぶつからないように、互いに気をつける必要がある。
タブレットのGPS機能などを使えば、真っ暗な公園でも、今どこにいるか分かる。ただし、明るい画面を見た後は、暗い風景に目が慣れるまでにしばらく時間がかかるので、少し休んだほうがよい。
真っ暗な公園は、スリルがあるので普段とは異なる雰囲気を味わえる。ただし、まわりがよく見えないので、必ずしも安全な場所ではない。
夜の公園にも、虫や草木などの生き物が住んでいる。耳をすませば、虫の声や風の音などを楽しめる。
夜の公園は、風が涼しい。照明がある場所で、座ってゆっくりすると、落ち着く。
ちなみに、一人で真っ暗な公園に行くと、場合によっては犯罪に巻き込まれる可能性もあります。必ずしも安全な散歩ではないので、ご注意ください。懐中電灯くらいは持っていくほうがよいと思います。
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製作・著作:杉原 俊雄(すぎはら としお)
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