2013年8月10日
やけくそに暑いので、涼しさを求めて、JR青梅線の奥多摩駅のすぐ近くにある、多摩川の上流部に行ってきました。山の中で、川の流れに足を突っ込むと、涼しいです。
暑くなると、苦しいです。何とかして涼しくしたくなるのですが、単にエアコンを入れるだけだと、1つの部屋に閉じこもることになり、イライラがたまります。
どこか涼しい所を探して、でかけてみるのもいいものです。
涼しい場所には、いろいろと選択肢があると思いますが、例えばこんなところが思い浮かびます。
ショッピングセンター
買い物に行けば、エアコンがきいた涼しい広い場所で、歩き回れてストレス発散かも。
図書館
涼しくて、ついうとうと眠ってしまうかも。
海かプール
日差しは強いけれど、水に入れば涼しい?
北海道とか
遠距離の国内旅行は、涼しそうだけど、費用も時間もかかります。
オーストラリアとか
季節が反対の南半球へ行けば涼しいでしょうが、ますますお金がかかります。
山登り
富士山の山頂に登れば涼しい、というか寒そう。
行楽は、海へ山へと言いますが、今回は山へ行ってみました。
奥多摩駅のすぐ近くにある多摩川の上流は、遊歩道から河原に入れるようになっていて、簡単に水の中に入れます。
この水が、冷たいです。足を突っ込むと、いい感じに癒やされます。
水の流れのすぐ近くに限りますが、空気も冷えています。
流れが速くなり、白く泡立っているところでは、水と空気がよく混ざり合うので、涼しい風がうまれます。なお、流れの速い水の中は、危ないので入らないほうがいいです。泡だっている所の少し下流で、流れの弱いところにいるとよいでしょう。
靴を脱いで川底に足を入れると、小さな石が足の裏をくすぐり、よい刺激になります。
半日ほどぼんやりしていると、だいぶ生き返りました。
遊んでいる間に一度、にわか雨が降ってきました。やむを得ず、奥多摩駅まで引き返し、雨宿りをしました。やんでからは、ふたたび河原へ。
付近は谷になっていて、木が多く生えているため、場所を選べば雨水の直撃や、直射日光を避けられます。ただし、長時間雨に付き合っていると、ずぶぬれになって、風邪をひいてしまうかもしれないです。
奥多摩駅から、少し多摩川を上流に進むと、川岸に張り付くように、大きな工場が見えます。「奥多摩工業」という会社らしいです。
近くで掘り出した石を加工して、売っているようです。青梅線にはかつて、貨物列車が走っていて、ここで加工された石灰石などが運ばれていたそうです。
工場は、一見すると、パイプやタンク、コンベア等を、無秩序に積み上げたようにも見えますが、これは機能美と理解すればいいのでしょうか。
工場というと、平らな地面に平坦に横たわっているイメージが強いのですが、ここまで不思議な形をした建物は、初めて見ました。
塗装がはげていて、荒れ放題のように見えるのもまた、興味を引きます。
高い所にあるドアを見て、「あそこまでどうやって行くのだろう」と想像するだけでも、わくわくしてきます。
川の上流部で、流れに足を突っ込むと、とても涼しい。
河原の空気は、水の流れで冷やされているのか、涼しい。とくに、流れ落ちて白く泡立っている近くが涼しい。
川の近くには、鉱山の工場など、独特の産業が発達していることがある。
多くの人が、涼しい場所へでかければ、家庭のエアコンの使用が減り、省エネになるかと言えば、必ずしもそうとは限りません。
涼しい場所へ来るまでには、電車や自動車で長時間移動するので、移動に必要なエネルギーが、家庭用のエアコンの消費電力を超えれば、エネルギーの消費としては多くなります。
ともあれ、グループで遊びに来ても楽しそうですし、個人で涼みに来ても、癒やされる、よい場所でした。
トップページ → なにげなく自由研究(もくじ) → 山で避暑。川に足を入れてみる
著者のメールアドレス・Twitterアカウントは、トップページからご覧ください。
製作・著作:杉原 俊雄(すぎはら としお)
(c)2013 Sugihara Toshio. All rights reserved.