Nexus 7 (2012)のドライバとMTPドライバ

2015年8月25日


Windows 10では、Nexus 7(2012)のGoogle製のドライバがインストールされていると、MTPで端末と接続できなくなるトラブルが発生する。やっかいな問題だが、解決策があった。

MTPやPTPの接続機能は開発中は切っておこう

USB接続でADB経由で開発中のアプリをNexus 7(2012)の端末にインストールするときは、MTPやPTPの接続機能を、Nexus 7の側で止めておいたほうがよい。

Nexus 7の端末で、PTPもMTPもオフにしておけば、PCのAndroid Studioからは、Nexus 7がふつうに見える。

PTPと開発モードは共存できる。PTPを有効にすると、一瞬Android StudioからNexus 7が見えなくなるが、すぐにNexus 7の表示が復活し、アプリのインストールもできる。さらに、Nexus 7のピクチャーのフォルダ内にPTPでアクセスすることもできる。

MTPを有効にすると、PCの開発環境(Android Studio)から、Nexus 7が見えなくなってしまう。これは要注意だ。

Googleのドライバが入っているとMTPが無効になることも

GoogleのNexus 7のドライバが入っていると、Windows 10からは、MTPによるアクセスができなくなることがあるようだ。

いったんこの状態になると、端末をつなぎ直しても、端末の通信モードをPTP⇔MTPで切り換えても、変化がない。

この状態から、MTPによるアクセスを行いたいのであれば、Windows 10の「デバイスマネージャー」から、Android Composite ADB Interfaceを開き、ドライバの削除を実行するしかない。

ドライバのプログラムを削除する旨チェックボックスをオンにした上で、Googleによるドライバを完全にアンインストールすると、以降はNexus 7をPCにUSB接続すると、MTPにより様々なファイルの読み書きができるようになる。

Nexus 7のドライバをアンインストールすると、いったんPCの再起動を求められることもある。

ドライバをアンインストールして以降は、Android Studioを開いても、Nexus 7に自作アプリをインストールすることはできなくなる。

一方で、Nexus 7をPCにつなげば、常にMTPモードで通信ができるようになる。

MTPで接続した状態で、Googleのドライバを再度PCにインストールすると、インストールした直後はMTPによる動作とAndroid Studioによる開発を並行で行っても動作した。

その後PCを一度再起動したが、その時点では引き続き、MTPとNexus 7のドライバを同時に利用できている。

Windows 10にアップデート後に、ドライバを再インストールすると、機嫌がよくなるのだろうか。


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