更新した日: 2007年2月20日
「PICマイコンを楽しむ電子工作」で紹介している作品を作っていく上で、役に立ちそうな情報を集めてみました。
何かを作るときは、回路図を書いた次にやることは、部品の配置です。
ユニバーサル基板を使う場合は、いきなり部品を乗せるのではなく、何をどこに乗せるのかをよく考えてから始める必要があります。
そんなときは、方眼紙を使うと便利です。基板の穴の部分が、方眼紙の交点になるようにして、部品の足を入れる穴を、書き込んでいけば、どこにどの部品を入れるかや、配線をどう引くかなどを、きちんと決めておけます。
下記のレイアウト用のファイルでは、市販されている基板のデザインに合わせて線が引いてあるので、部品の配置が行いやすいと思います。
印刷して、手書きで書き込むと便利です。OpenOffice.orgをお持ちでしたら、作図機能を使って、レイアウトをパソコンで行うのも、楽しいかもしれません。
東京の秋葉原にある「秋月電子通商」というお店で売っている、一枚60円のガラスエポキシのユニバーサル基板のレイアウト用の図です。
正式には、「片面ガラスエポキシ・ユニバーサル基板 Cタイプ(72x48mm)」という名前の商品です。
東京の秋葉原にある「秋月電子通商」というお店で売っている、一枚150円のガラスエポキシのユニバーサル基板のレイアウト用の図です。
正式には、「片面ガラスエポキシ・ユニバーサル基板 Bタイプ(95x72mm)」という名前の商品です。
フリーソフトウエアの回路図エディタです。美しい回路図が、簡単な操作で書けます。最新バージョンでは、とてもきれいに印刷できるので、雑誌っぽい雰囲気が家庭で楽しめます。Windows用と、Linuxなどで使えるQtバージョンがあります。
PICマイコンを使ってプログラムを書くための、フリーの統合開発環境です。アセンブラがついているので、これだけあればプログラムが書けます。PICマイコンの開発元であるMicrochip社の純正品です。Windows専用です。
興味深い品物が、安い値段で多数手に入る場所。平日でもお客さんでいっぱいです。通信販売用のホームページで品定めをして、欲しい物のリストを作ってからでかけると、スムーズに買い物ができます。直接でかけるのが面倒であれば、通信販売を利用するのもいいかも。限定品は、あるうちに買っておかないと、二度と手に入らなくなることも多いです。気になる物は、あるうちに買っておくのが原則。
網羅的な品揃えを特長とするお店です。インダクタや、コネクタ、74シリーズのICなど、取りそろえるのが大変そうな物が、品数豊富に揃っています。いくつか店舗があって、なかにはケーブルばかりのお店などもあるようで、見ていて飽きません。「サンハヤト」の基板など、工作用のリテール品も、多く揃えているようです。
はんだごてでうっかりプラスチックに触れると、有毒なガスが発生します。
換気が悪いと、部屋じゅうにガスが充満して、のどを、ものすごくひどく、いためます。
私は一度、塩素っぽいガスを、ひどく吸い込んでしまい、一週間くらい、のどがひりひり痛み、たんが出まくる、たいへんな状況になってしまいました。
悪いことは言いません。はんだごてでプラスチックを触らないでください!
それと、換気はしっかりやりましょう。屋外でやるか、ドアを全開にして、扇風機を外に向けて回しながらやるか、くらいでしょうか。専用の換気設備があれば、理想的です。
はんだごてで使う「ハンダ」には、昔は鉛が含まれていました。スズと鉛の合金がハンダ、だったわけです。
今は、鉛を使うと、はんだごてで溶かしたときに、吸い込んで危ないということもあってか、現在は、鉛が入っていない「鉛フリーハンダ」(Pbフリーハンダ、ともいう)が市販されています。
お医者さんに、はんだごてのことを話したら、「鉛の入っているのはいかん!中毒になるから、やめなさい!」と強く言われました。
まだ、鉛が入っている古いタイプのハンダを使っているのでしたら、鉛が入っていない「鉛フリーはんだ」に、今すぐ替えたほうがよいでしょう。
鉛フリーはんだを使って、ユニバーサル基板ではんだづけを試みたのですが、思いのほか難しいです。
たいてい、こんな感じになります。
なかなか、とけません。融点が高いからです。どんどん加熱して、電子部品が壊れそうになってようやく、とけます。実際に、電子部品を壊してしまうことも、多いです。
いったん固まると、そう簡単にはとけません。うっかり間違った場所につけてしまうと、外せなくなってしまいます。
沸騰したような、ガサガサした仕上りになりやすいです。ふつうのはんだで、加熱しすぎたときに似ています。部品がうまくつかず、すぐにポロリと外れてしまいそうです。
つららのような、トゲができやすいです。トゲができると、となりのパターンとショートしてしまうのですが、いったん固まったトゲは、めったなことにはとけないので、取り除こうと基板をかきまわすと、基板のパターンを壊してしまことも、たびたびあります。
うーむ、困りました。上手にはんだづけをする方法は、ないものでしょうか?まだまだ修行が足りないのかもしれませんが、ホビー用途の、扱いやすい鉛フリーはんだが発売されたら、すごく欲しいです。
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製作著作: 杉原俊雄(すぎはら としお)
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