タイムレコーダー本体--タッチアンドゴー計画

2004年8月30日


最初は電位差計で受信する予定でしたが……

タイムレコーダー本体は、赤外線による信号を記録するもので、持ち歩いて使います。

最初は、両手で信号を受けて、左右の腕の電位差を計ることで、信号を感知する予定でした。ところが、実際に作ってみると、両手の間に電圧をかけても、腕ではほとんど全く電位差を読み取れないことが分かりました。なので、やむをえず後からフォトトランジスタを追加して、赤外線通信として使えるようにしたのです。


回路図とハードウエアの仕組み

この装置の回路図は、次のようになっています。

伝送装置につなぐコネクタのピンは、詳しはこうなっています。

番号名前説明
1T-コンパレータのマイナス側。電位差計の端子ですが、タイムレコーダーのプログラムでは利用していません。
2GNDグラウンド。伝送装置のグラウンドとそのままつながっています。
3EOK伝送装置がアクセスを要求しているとき、タイムレコーダーが、アクセスを許可する場合に、このピンをGNDにつなぐ。
4EREQ伝送装置がアクセスを要求するとき、このピンをグラウンドにつなぐ。
5EPWREEPROMの電源端子
6CLEEPROMのクロック
7WPEEPROMのライトプロテクト端子
8SDAEEPROMのデータピン
9T+コンパレータのプラス側。電位差計の端子ですが、マイコンのプログラムでは、使っていません。

部品の配置を書いた図は、こちらです。

電池に圧迫されて場所があまりとれないので、かなりぎゅうづめになっています。

ソースコードとソフトウエアの仕組み

マイコンのソースコードは、次のようになっています。

あれこれ、工夫をしているので紹介しましょう。

ちなみに、できあがるまでには、いろいろと失敗があります。光による情報伝達の部分では、最初はもっと複雑な通信フォーマットを予定していました。ところが、マイコンのクロック周波数が遅いので、うまくいきませんでした。電波時計や家電のリモコンを参考に、可能な限り簡単なフォーマットに変えたところ、正しく動くものができあがりました。

やってみましょう



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製作・著作:杉原俊雄(すぎはら としお)
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