学校のチャイムの音を生成する装置--作動日時を20件まで登録可能

2003年9月5日


はじめに

高校にまであって、大学にはないものの1つに、チャイムがあります。授業のはじめとおわりになるあの音は、日常生活のけじめをつけるために、欠かせないものです。

ところが、多くの大学ではチャイムが鳴りません。学部と大学院とで授業のスケジュールが異なっているなど、いろいろと事情があるからなのでしょう。

私の場合、チャイムが鳴らないと、どうも学校という気がしません。そこで、チャイムの音が出る装置をPICマイコンを使って作ってみました。

装置の写真

この装置から出る音は、次のような音です。

030831d1.mp3

週単位で、鳴らす日時を20件まで登録できるので、本当の学校のチャイムのつもりで鳴る日時を設定することも不可能ではありません。

ちなみに、これは第6回「PICマイコン・デザイン・コンテスト」の応募作品です。コンテストから日時がたちましたので、公開いたします。

ハードウエアの仕組み

まずは、回路図と本体のズーム写真をご覧ください。

装置の回路図

ふたを開けた様子

この回路の特徴

ソフトウエアの仕組み

まずは、ソフトウエアを公開いたしましょう。

ここにあげたソースファイルは、秋月電子通商(株)で発売されている「AKI-PICプログラマーキット」に付属しているアセンブラ言語で記述されています。他のコンパイラを用いる場合は、適宜書き換える必要があります。

タイマー側のソフトウエアの特徴

シンセサイザ側のソフトウエアの特徴

使い方

青、黄、赤の押しボタンスイッチを押すことで、チャイムを鳴らす日時を決めたり、時計を合わせたりできます。

PDFファイルによる取り扱い説明書を作りましたので、どうぞお楽しみください。

さらに詳しく知りたい方は

PICマイコンのデザインコンテストで発表したプレゼンテーション資料を公開いたしますので、じっくりお楽しみください。

やってみましょう

  1. 一般に、電子工作は危険を伴う遊びです。けがや、やけどをしないように、また、作った品物が火事の原因にならないように、安全には十分気を付けましょう。なお、この記事には間違いがある可能性もありますが、お読みになることにより生じた不都合や事故などに対しては、筆者は責任を負いかねます。ご自身の責任において、お楽しみください。
  2. もしも学校に通っているのでしたら、どのような機械がチャイムを鳴らしているのか、見せてもらってみてはいかがでしょう。放送部の顧問をしている先生にお願いするとかすると、うまくいきそうです。


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製作・著作:杉原俊雄(すぎはら としお)
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