2006年6月17日
サウンドカードで世界的に有名なシンガポールのCreative Labs社のフラッシュメモリ型MP3プレーヤZen Nano Plusを、英語学習用に買ってみました。シンプルな見た目ですが、サウンドカードのLine Out端子を思わせるような高音質で、パソコンとの相性も良好でした。ときたま一瞬音が途切れたり、機能の切り替え操作がやや面倒だったりと、作り込みが甘い面も、少々あるようですが・・・。
ちなみに、この製品は電池蓋の強度に問題があり、買ってすぐに壊れました。メーカーのサポートに問い合わせても、買い直しを迫られ、修理を拒否される始末です。このメーカーの品物は、「安物買いの銭失い」となりがちなので、要注意です。
ここから下の情報は、購入時時点のものです。
買い物をするときは、欲しいもののポイントをおさえておくと、選びやすくなります。
今回は、Voice of Americaの放送音声を英語のリスニングの勉強に使うために、放送された英語の声を、いつでも聞けるようなMP3プレーヤが欲しいです。
どのようなものが欲しいかは、上記のリンクにも書いてありますが、もう一度ここで復習しておきます。
Webを調べたり、お店に行ったりすると、デジタルオーディオプレーヤは、ものすごく多くの種類が売られていることが分かりました。例えば、何を再生するかだけで見ても、こんなに種類があります。
今回は、語学学習に目的を絞るので、音声だけを再生可能なシンプルな機種を選びます。
画像を鑑賞するようなプレーヤーだと、液晶画面が大きいので、傷つけないように、持ち運びに気を遣う必要があるので、ちょっと避けたいです。
音楽の情報を記録する部分も、いろいろと種類があります。
取り外し可能なメディアを使えば、メディアをパソコンやコンポに入れて楽しめます。パソコンやコンポで録音したメディアを、プレーヤに差して使うことになります。プレーヤとパソコンをケーブルでつないで、メディアをプレーヤに入れたままで、音声データをパソコンからプレーヤに送信できる機種も多いです。
メディアが取り外し不能な場合は、音声データはパソコンからUSBケーブルで送るか、プレーヤの録音機能を使ってアナログオーディオケーブルでつないで送るかしかありません。
メディアが交換可能な機種は、サイズがやや大きめなのと、メディアが別売な分割高となりがちなので、今回はシンプルに使えるメディア内蔵型を選びます。
内蔵型にはフラッシュメモリ型とハードディスク型がありますが、ハードディスクは消費電力が大きかったり振動に弱かったりするので、フラッシュメモリを選びます。フラッシュメモリは容量が少なめですが、毎日1本ずつ番組を聞ければよいような用途では、問題ありません。
フラッシュメモリは容量が限られるので、ライブラリはパソコンの中に作っておき、その日に聞きたい番組だけをプレーヤに送るような使い方をします。プレーヤの中で、大量の曲から検索するような使い方はしません。大量の曲から聞きたいものを選ぶ作業は、画面が大きくてマウスやキーボードを使えるパソコンのほうが便利です。
従って、パソコンと頻繁につないで使うことが前提となります。内蔵フラッシュメモリ型の機種は、インターネットから毎日番組をダウンロードするような人には向いていますが、パソコンが嫌いな人には、あまり向いていないとも言えます。
電源にも、何種類かあります。
リチウムイオン電池内蔵型の機種は、電池を取り外さずに充電できるので、とても便利そうです。ただし、電池が特殊な形をしていると、交換用電池が高かったり、商品寿命が短い商品なので、交換用電池が手に入らなくなったりしがちな面もあります。ひどい機種だと、ユーザが電池を交換できない構造になっていて、電池を替えるだけでもう一台買えそうなくらいの料金を取る商品もあるようです。そういう製品は、絶対に避けたいです。充電可能な回数は300回から500回くらいなので、毎日充電すれば一年半もすれば交換が必要になります。
今回は、単4形乾電池を使う機種を選びます。乾電池で使うと、ゴミが大量に出るので、充電式のニッケル水素電池を使うことにします。単4形のeneloop電池は、2本680円で買えます。たいていのプレーヤーは、電池1本で使えます。電池が2本あれば、1本が充電中でも、もう1本で使えるので、リチウムイオン電池内蔵型プレーヤーのように、充電中は持ち歩いて使えなくなるような心配がありません。
いろいろ要件を決めましたが、当てはまる機種は多数あります。
あまりに機種が多いからか、検索機能を提供しているサイトもあります。使ってみると面白いかもしれません。
今回は、Creative社のZen Nano Plus 256MBオレンジモデルを6,980円(ポイント15%)で買ってきました。
アイリバーやサムスンも、似た趣向の機種を出していますので、選ぶときには候補に入れておくといいかもしれません。
このページを読んでいる方は、こだわって選ぶことを楽しみたい人だと思いますが、選ぶのが面倒であれば、店頭で適当に決めるのがいちばんよいでしょう(笑)。
USBメモリに再生機能をつけたような物として動作するので、パソコンの使い方が分かれば、わりあいと簡単に使えます。
見た目には、こんな感じです。まさに、四角い箱です。

裏返すと、電池蓋が見えます。単4形の電池を1本使います。10時間くらいは使えるでしょう。

付属のイヤホンが、これです。

耳に入れる部分がけっこう大きく、私の小さな耳だと、やや入りきらない感じになります。
低音がとても大きく出る傾向があり、イコライザーで低音増強モードを選択していなくても、選択したときのような音が出ます。これは好みが分かれるところで、自然な音が聞きたい私としては、別のイヤホンを使うことにしました。
イヤホンでは、ケーブルが左右に分かれている部分がありますが、右も左も同じ長さになっています。暗いところでは、どちらが左か右かを区別できません。国内メーカー製の場合はたいてい、左側を短く作るので、簡単に区別できるのですが・・・。
本体にはUSBケーブルをつなぐためのコネクタがあります。パソコンに直結はできず、必ずケーブルを介してパソコンにつなぎます。パソコンに直結可能でケーブルがいらない機種もあるので、好みが分かれるところでしょう。単4形電池を内蔵するぶん、本体が大きいので、パソコン直結にするには少し無理があるのかもしれません。

USB端子は一般的なMini B端子なので、安価なケーブルが使えます。本体にも1本同梱されています。PSPの端子と共通のようです。さっそくバッファロー社のケーブルを買い増しました。(680円ポイント21%)

ケーブルをつないでから、パソコンが認識するまでの時間は、わりとはやい感じがします。転送速度も、秒速1MBはありそうなので、ちょっとしたUSBメモリなみの性能があると思われます。
ドライバソフトを入れなくても、Windows XPやMac OS X、あるいはLinuxであれば、USBメモリと全く同じ振る舞いをするので、すぐに使えます。
Linuxでもふつうに使えるので、「午後のこーだ」などでMP3ファイルにエンコードして、持ち歩いて聞く使い方には、とても向いています。
OGGには対応していません。フリーソフトウエアにこだわるのであれば、OGGに対応したアイリバーやサムスンの機種がよいかもしれません。
「著作権保護に対応したWMAファイル」を使うときに限り、Windowsのメディアプレーヤーなどからファイルを転送する必要があるそうです。そんなWMAファイルってどこにあるんだ、という気がしますが・・・。
電源ボタン兼再生・一時停止ボタンを2秒ほど押し続けると、スイッチが入って再生が始まります。

電源オンが長押しなので、少しストレスを感じるかもしれないです。とはいえ、パソコンで聞くのと比べれば、押すボタンは1つだけですから、はるかに楽です。CD-ROMタイプの機種と比べれば、起動時間はものすごく速く、ボタンを押し始めてから5秒もすれば、音が出ます。
前回止めたところから再生が始まります。曲の途中で電源を切った場合は、ちゃんと曲の途中から再生されます。ニュース番組などでは、続きから聞きたいことも多いので、助かる機能です。
電源を切るときも、このボタンを長押しします。一貫性があって分かりやすいです。
再生中に短く押すと、一時停止と一時停止からの再開として使えます。
舶来品で入門機種ということで、あまり音質には期待していなかったのですが、思いのほかよい音がしました。ポータブルMDプレーヤーで使うような、小さいイヤホンを別途用意すると、ノイズのほとんど全くない、きれいな音がします。
サウンドカードの出力端子にイヤホンをつないだときと、雰囲気は同じです。Creative社は、世界最大手のサウンドカードメーカーですので、ある意味期待通りの音といえましょう。パソコンの音と同じような音質で聞きたい人には、おすすめできます。
低音から高音まで、くせのないモニター的な音が出ます。語学学習には最適です。
付属のイヤホンだと、低い音が不自然に強く出るので、一部の音楽以外には向いていないかもしれません。あれば、手持ちのイヤホンにつなぎかえたほうがよいでしょう。
長時間使っていると、ときたま一瞬音が抜けることがあります。パソコンのサウンド機能でも、ときどきみられる現象なので、サウンドカードの悪い特徴も引きずっているといえましょう。一瞬でも音が途切れると困る人には、国内メーカーの製品がおすすめかもしれません。
イコライザ機能がついています。「ロック」「クラシック」のようなプリセットされたものに加え、5つの周波数帯域のゲインを任意に選べる「カスタム」の機能もついているので、けっこう遊べます。
小さいながらも、液晶画面がついています。

画面は小さめで、筐体から少しだけくぼんでいるので、乱暴に扱わなければ傷が目立ったりすることはなさそうです。
再生中には、経過時間とファイル名(またはID3タグの曲名)、電池残量が表示されます。
液晶画面は、あるのとないのとでは、歴然とした違いがあります。私の場合、ニュース番組を多数収録するので、どの日のニュースかを画面で確認する必要があり、ファイル名が表示できる液晶画面は必須です。
再生時間の部分は、太いフォントを使っていて、見やすいです。
表示できるのは、ファイルごとの経過時間だけで、残り時間などに切り替える機能はありません。終わるまでの時間が気になるときには、不便です。
電池残量は、4段階で表示します。ニッケル水素電池で使う場合は、残り1マスになってからの持続時間は、ほとんどありませんので要注意です。
青っぽいバックライトがついています。バックライトがついている間は、気になる雑音が出ます。バックライトは高い電圧で駆動するので、インバータが必要ですが、このインバータが雑音源になっています。「ビー」と、いかにもインバータらしい動作音がします。
音質を重視するなら、バックライトを光らないように設定したほうがよいです。幸い、そのような設定機能があります。バックライトは電池を食うので、光らないようにすれば電池が長持ちします。
操作をするたびに、操作内容が表示されますが、音量を変えたときの表示が長すぎる気がします。表示の時間を設定機能で変えられるとよいのですが、音量調整に関しては、機能がないようでした。
ちなみに、音量は「0」から「25」までの範囲で調節できます。
7千円を下回る安価な機種ですが、FMラジオの受信・録音と、ボイスレコーダーとしての機能がついています。
関東地方では、NHKの総合テレビ・教育テレビの音声が聞けるので、災害が起きたときには、役に立つかもしれません。2011年でアナログテレビ放送が終わるので、将来はテレビの音は聞けなくなりますが・・・。
ボイスレコーダの機能は、とっさのメモなどに便利そうです。録音の音質は携帯電話レベルです。生録には全く使えません。あくまで、自分の声を録音するメモと割り切ったほうがよいです。
ボイスレコーダーやFMラジオの録音をするときは、ファイル形式はビットレートを抑えたWAV形式となります。MP3ではないので、音質は期待しないほうがよいでしょう。
最近のMP3プレーヤのトレンドとして、ライン・イン端子から直接MP3ファイルにエンコードして録音する機能があります。この機種でも使える機能ですが、困った点が多数あります。
ライン・インからの録音機能は、まだまだ進化の余地が多いです。録音機能が充実すると、録音した音声をパソコンにつないで編集するような楽しみ方が広がるので、今後どのような進歩が見られるのか気になります。
いろいろと機能がついていますが、切り替えは全て「スクローラ」という回したり押したりできる入力機能で行います。
「進む(右に押す)」「戻る(左に押す)」「決める(まっすぐ短く押す)」「やめる(まっすぐ長く押す)」の4通りの操作で、全ての機能を選んだり決めたりする必要があるのですが、機能の項目が多いので、目的の機能を見つけるまで、けっこう時間がかかります。
普通のボタンと違って、素早くたくさんの回数押せないので、「何回押せばあの機能」といった使い方もできません。
たくさんの機能が液晶画面に表示されますが、スクロールが必要なときに、カーソルが端に表示されるため、選択された機能の先にある機能が表示されず、たくさん表示する意味がないような表示になってしまっています。
シンプルで使いやすくすることは、けっして簡単ではないと痛感します。
画面を見ながらじっくり操作すれば、きちんと動作するので、明るい所ではちゃんと使えます。
暗いところでは、再生をするだけなら画面を見るまでもなく使えます。
パソコンの周辺機器らしく、本体のファームウエアを更新する機能がついています。最新版にすると、音飛びが減少したり、タイ語が表示できたりするみたいなので、さっそくアップデートしてみました。
パソコンが好きな人には理解可能なサービスですが、そうでない人には難しい話でしょうし、手を出さないほうがよい機能かもしれません。
とはいえ、売った後もアフターサービスをする姿勢は、高く評価できるかもしれません。
ちなみに、アップデートした後も、一日に数回は音飛びが起きているような気がします・・・。