2004年10月5日
家電のリモコンは多くの場合、ボタンを押すと赤外線を発射します。
でも、赤外線が出ているのを見たことがある方は限られるのではないでしょうか。
というか、人間の目には赤外線は見えません。
なんとか見たいものです。
そんなある日、身近にあるデジタルカメラを使って、赤外線リモコンが「光る」様子を「見る」ことに成功しました。
ともあれ、ご覧くださいな。

ほら、光っているでしょう。
白く写っています。
赤よりも波長がさらに長いので、赤っぽく写るかと思っていたのですが、無色な真っ白に写っています。
使ったデジタルカメラは、富士フィルム社製の「FinePix A310」という普及価格帯の機種です。1/2.7インチのCCDに、およそ300万の有効画素があります。
人間の目で見ても、何も見えませんが、このデジタルカメラには見えるというわけですから、カメラと人間の目とでは、見え方に違いがあるということでしょう。
これが、そのリモコンです。ビデオの操作用ですが、テレビを操作するボタンもたくさんついています。液晶画面の部分が大きめに存在感を主張しているあたりが、さすがシャープです。

部屋の明かりを消して、リモコンをデジカメに向けて撮影すると、こんな不思議な光が写りました。

目では何も見えないのに、カメラには何かが写っているという、なんだか不思議な状況です。
ちなみに、動物の中には、人間と異なる波長の光が見えるのもいるようです。リモコンの光が見える生き物って、いるのかなあ。
赤外線LEDの光が、デジタルカメラで撮影できることに気がついたのは、自作のリモコンを作り、それを「PICマイコンを楽しむ電子工作」のコーナーで紹介するために撮影したときでした。

これが、その実物です。光って見えるのは、白色LEDではなく、赤外線LEDです。もちろん、光は肉眼では見えません。
自作の機器ということで、きちんと赤外線が出ているかを確かめたいときには、このようなデジカメによる撮影がとても役にたったりします。
ちなみに、リモコンが赤外線を使っているのは、見える波長の光にしてしまうと、蛍光灯の光などと混信してしまい、信号を区別しにくくなるからだと思われます。太陽からも赤外線が出ていますが、光の強さがそれほど急には変わらないので、人工の光と比べれば、影響は少ないようです。
電波を使ったリモコンも、ラジコンなどでは使われていますが、受信回路を作るのがたいへんだったり、規則がいろいろとあったり、壁をこえてとなりの家のテレビに影響を与えてしまったりと、いろいろ問題があるみたいです。
ところで、最近「光るミニコンポ」とか「光るMDレコーダー」とか「光る携帯電話」とかが流行しています。いっそうのこと、可視光線を放つ「光るリモコン」を出したら、果たして売れるのでしょうか?