2004年5月1日
トップページ -> としおのあやしい調査報告 -> 人がいっぱい、自然がいっぱい--高尾山に登る
友人といっしょに、高尾山に登りました。

高尾山の入口
就職を決め、社会人1年生となった友人と、就職が決まっていない私、というような取り合わせです。
私「わ、人いっぱいだ。やっぱゴールデンウイークだよね」
友人「いや、暗黒週間だよ。みんなが同じように休みとってるから、すごく込むんだよ。どうしてみんなもっと、分散してとらないんですかねえ」
私「みんなが同じ時に、同じようにするって、なんかやなかんじかもね」
私はまだ学生だから、社会人の目からすればいつも休日みたいなのかも。社会人として貴重なお休みがあっても、みんないっしょのタイミングだと、たしかに弊害も多いようです。
高尾山は、高尾山口駅から頂上へ向かう道が複数あります。私たちが選んだのは、わりあいと山道っぽさの強い6号路です。頂上までは、90分くらいかかるそうな。
ふと上を見上げると、こんな景色が見えました。

6号路の途中
友人「おにぎり食べますよー」
私「あー、いやされるー。自然っていーよねー」
人が歩けるだけの、とても狭い山道でしたが、たくさんの人と行き違いました。
山のあいさつ、みたいなのをしてくれる人がいました。
狭いところでは、下る人が通りすぎるのを待ったり、あるいは下る人に待ってもらったりすることも多かったので
「あ、すみません」
「ありがとうございます」
みたいな会話が多かったような気がします。

6号路 森の中
6号路には、ときどき面白い看板が立っています。付近の植物や鳥などに関する情報が、分かりやすく書いてあります。
中には、こんな看板も。

6号路の看板10 (c) 東京都立高尾ビジターセンター
「ぴちゅー」といえば、ピカチュウに進化する前のアレ。ポケモン大好きな私は、おお喜びです。
もちろん、ゲームソフトのキャラクターが実際にいるはずはありませんが。
私「あ、ピチューだ!やせいのピチューがいるって?」
友人「いたずら書きじゃないのかなー。こっそり書き加えたとか」
私「まさか。ちゃんと印刷されてるようだけど。」
友人「うーむ」
耳をすませば、確かにいろいろな音が聞こえてきました。
人間が作ったのではない、素敵な自然の音です。
でも、看板を見る前は、ほとんど気付いていませんでした。
言われないと気が付かないことって、けっこう多いのかもしれないなあ。
沢をこえ、坂道を登り、階段を何百段か登り、とがんばること1時間数十分で、やっと頂上に着きました。急に視界が開けて、整備された公園みたいな頂上の広場にでました。
頂上ということで、三角点というのを見てきました。

三角点
私「三角点なのに、四角いよ」
友人「三角測量するから、三角点っていうんだけど」
また1つ賢くなったぞ。
山頂の近くに、「高尾ビジターセンター」という施設があるので、中に入ってみました。
散策するための道ができていく様子などが、分かりやすく示されていました。
それによると、人間が歩くと土が踏み固められて、土の中にいる生き物が住めなくなってしまうそうです。

踏み固めると生き物が住みにくくなる
じゃあ、私たちが登るって悪いことなのかなあ。よく説明を読むと、道を外れて歩くと、道の周りの地面を痛めてしまうから、やめましょうね、みたいに呼びかけていることが分かりました。
反対側から来る人をよけるために、ときどき道を少し外れて立ち止まったりしましたが、知らない間に土の中の生き物に迷惑をかけていたのかもしれません。
知らないうちに、なにかに迷惑をかけていることって、けっこうあるのかもしれません。読んだり、言われたりしないと気がつかないことって、多いみたいですから。
「なんか、どこかの国って、よその国踏みつぶしてるよね」
「うちの国も、いっしょにやってるよね」
「そんなバカなことして、本当に気付いてないのかなあ」
「やっぱ、言わないと気付かないのかなあ」
「言っても気付いてないような」
自分も、そういうことしてたりするのかなあ。自分では気がつかないで。気付いていてやってたら、いやです。
ゆっくりと降りていくことにしました。
自分たちを含めて、なにかとしゃべりながら登り降りしているので、いろいろな人の話が聞こえました。
そのたびに、あれこれ考えてしまう。
素直に自然とふれあえばいいだけなのに、なぜかあれこれ考えてしまう。ぶっ通しで考え続けることばかりする学生生活を送っているので、変な癖がついてしまったのかもしれません。
見晴らしのよいところがありました。

見晴らしのよいところ(会話中の地名は違っているかも)
私「あ、あのへんは大きなビルがいっぱいだよね」
友人「多摩ニュータウンじゃないの」
私「あっちのほうは、一戸建てがたくさんあるよ」
友人「高尾?橋本?あれ?」
私「将来、どっち選ぶ?一戸建てとマンション」
友人「うーん。あ、ずっと賃貸って選択肢もあるな。トシオくんも進路どうするの?」
私「はあ。そろそろ決めないとね。研究とかできる人になれるといいんだけど、むちゃくちゃ難しいんだよね。大学の先生とかって、むちゃくちゃに賢くて、こっちが200時間計画とか立てて勉強してることを、本当にすらすら分かっちゃうんだから、ああはなれないなあ・・・ぶつぶつ」
とはいえ、高尾山にでかけることで、なんだか心が元気になったような気がしました。
「ハイジ」(ヨハンナ・シュピーリ 作)だったかしら。都会に住んでいたら、すごくふさぎこんでしまって、山の自然の中で暮したら、元気になったというお話。
そういうのに、自分を重ねたような気分。
だとしたら、都心に戻ると、「やなかんじ」になるのかなあ。
いや、「いいかんじ」にしなきゃ。
高尾山へは、京王電鉄の電車が便利です。新宿から高尾山口まで、370円でまっすぐ行けます。(執筆した日現在)

帰りに乗った8000系の特急電車
例えば、パスネットで高尾山口から入場して、JRの160円区間に乗りたい場合は、パスネットの残額が十分にあれば、清算機を操作すればこんなきっぷがでてきます。

乗り継ぎ清算機のきっぷ。印刷しても絶対に使えません
領収金額が410円になるのは、「初乗り120円+410円 = 高尾山口から新宿まで370円+JRの160円区間」だからです。
(おことわり: 会話文は、必ずしも実際にしゃべったとおりにはなっていません。あとになって思い出して書いたからです)