衆議院議員選挙(2017年) 比例代表 東京都選挙区 自由民主党の政見放送テキスト

2017年10月15日


テレビで流れていた政見放送の内容を、テキストにしてみました。2017年10月に投開票の衆議院議員選挙で、比例代表(東京都選挙区)、「自由民主党」の内容を収録しています。なお、政治の演説の著作権には制限があるため、このように公開しても問題ないらしいです。

N「東京都選挙区、自由民主党の政見放送です。お話は、自由民主党総裁、安倍晋三さんと、参議院議員の三原じゅん子さんです」

三原「自由民主党、参議院議員の、三原じゅん子です。本日は、安倍総理、よろしくお願いいたします」

安倍「よろしく、お願いいたします」

三原「今回の選挙、ずばり、何を問う選挙なんでしょうか?」

安倍「今、日本は、2つの大きな、課題に直面しています。1つは、北朝鮮の、脅威。そして、もう1つは、少子高齢化です。いかにして、国民の命と、幸せな暮らしを、守りぬくのか。いかにして、子どもたちの未来を、切りひらいて、いくか。この選挙は、日本の未来を決める、選挙です」

三原「北朝鮮の、ミサイル発射や、核実験に、国民の皆様が、不安を感じておられます。安倍総理は、米国のトランプ大統領と、何度も電話会談を行い、プーチン大統領とも信頼関係を作りあげるなど、積極的な外交を展開してこられましたね」

安倍「北朝鮮に、その、政策を、変更させなければ、ならない。そのためには、国際社会が、一致団結し、圧力を高める、必要があります。私は、ロシアの、プーチン大統領や、中国の、習近平国家主席とも、直接話し合い、日本の立場に、理解を得ました。そして、国連安保理で、これまでにない、厳しい、制裁措置が、全会一致で、採択、されました」

三原「思い出すのは、2月の、総理訪米のとき、北朝鮮が、ミサイルを発射した。その直後、安倍総理と、トランプ大統領が、2人並んで、毅然とメッセージを発したことです」

安倍「あのとき、フロリダの、大統領の別荘で、私たちは、一日かけて、北朝鮮情勢をはじめ、世界の様々な課題を語り合いました。その後、夕食のときに、ミサイル発射の一報が入った。私が、記者の取材にこたえるため、席を外します、と申し上げたら、トランプ大統領が、晋三いっしょに行くよ、と言ってくれたんです。そして、米国は、100パーセント、日本とともにある、こう力強く語ってくれました」

三原「アメリカの大統領と、ここまでの関係を築いたのは、安倍総理が初めてだと思います。先月の、国連総会スピーチでは、拉致被害者の横田めぐみさんにも、言及してくれました」

安倍「世界が注目する、米国大統領の、国連演説です。本当にうれしかった。直後の、日米首脳会談でも、拉致問題の解決に、ともに協力していくことで、完全に一致しました」

三原「拉致、核、ミサイルの問題を、なんとしても、解決しなければならない。そのためにも、安倍総理とトランプ大統領の、深い信頼関係、強固な日米同盟が、欠かせません」

安倍「一昨年、三原さんもいっしょに、私たちは、平和安全法制を、成立させました。互いに助け合える同盟は、その絆を、強くします。この法律ができたことで、北朝鮮の問題にも、米軍と、自衛隊は、より緊密に、共同訓練などを、行えるようになりました」

三原「当時、民主党のみなさんは、憲法違反だと叫んで、徹底抗戦しました。政党の看板が変わり、手のひらを返した人たちもいて、同じ政治家としてこれには、唖然とします。他方で、いまだに廃止を訴える人たちもいます」

安倍「廃止なんかしたら、日米の信頼関係は、大きな打撃を受けます。北朝鮮情勢が緊迫する中、本当に無責任な議論です。来月には、トランプ大統領が、来日します。APECや、東アジアサミットなどの、国際会議もあります。北朝鮮をめぐる情勢は、いっそう、緊迫しているかもしれない。私はこの選挙で、国民の皆様から、新任を得て、力強い外交を展開する。この国を、守りぬく決意であります」

三原「急速に進む、少子高齢化への対応も、待ったなしですね」

安倍「子どもたちに、大胆に、投資していきます。幼児教育の無償化を一気に進める。経済的に、恵まれない家庭の子どもたちでも、頑張れば、専修学校、大学に進学できる。真に必要な子どもたちに、高等教育の無償化も、進めます」

三原「幼い頃、私の家は、たいへん貧しかった。それでも、多く人に助けられて、今があります。ほんとうに感謝しています。同じような境遇の子どもたちに、高等教育を受けるチャンスを作りたい。これは、まさに、政治の役割だと思います。しかし、そのためには、財源が必要ですね」

安倍「今回、消費税の使いみちを、見直すことを決断しました。税収の多くが、借金返済に回されることとなっていましたが、これを見直し、子育て世代、そして子どもたちの未来に投資し、全世代型の社会保障制度へと転換していく。国民の皆様から信を得て、この大改革を、進めていきます」

三原「選挙は、政策を競い合う場です。しかし今回は突然、政党がなくなったり、新しい政党が生まれたりと、政策そっちのけの、離合集散ばかり。分かりにくい選挙です」

安倍「これまで、たくさんの政党が、生まれては、消えていった。2009年にも、民主党ブームがあった。三原さんが、初当選したのは、その翌年でしたよね」

三原「その通りです。当時の民主党政権は、子ども手当とか、耳ざわりのよい政策を並べ、財源も、無駄づかいを削ればなんとかなると言った。無責任なことばかり言っていました。民主党ブームがもたらしたのは、混乱と、経済の停滞ではなかったでしょうか?」

安倍「未来を、切り開くのは、ブームではありません。政策なんです。5年前、政権を奪還し、アベノミクス、3本の矢の政策によって、日本経済は、マイナスから、プラス成長へと、大きく転換しました。雇用は185万人増えた。この春、高校大学を卒業した、若者の就職率は、過去最高レベルとなりました」

三原「若者に、働く場所を作る。政治の、最大の責任ですね」

安倍「若者たちが、自らの力で、未来を、切り開くことができる。これこそが、夢ある日本ではないでしょうか」

三原「結びに、国民の皆様への、メッセージをお願いします」

安倍「私たちは、ここで、立ち止まるわけにはいきません。国民の命と、幸せな暮らしを守る。子どもたちの未来を切り開く。私たちは、自公連立の、安定した政治基盤の上に、この国を守りぬく、決意であります。どうか、私たち、自由民主党に大きな力を与えてください。小選挙区では、自由民主党の候補を、そして、比例代表は、自由民主党、自民党を、よろしく、お願いいたします」

N「東京都選挙区、自由民主党の政見放送でした」


トップページなにげなく自由研究(もくじ) → 衆議院議員選挙(2017年) 比例代表 東京都選挙区 自由民主党の政見放送テキスト
著者のメールアドレスは、トップページからご覧ください。

製作・著作:杉原 俊雄(すぎはら としお)
(c)2017 Sugihara Toshio. All rights reserved.